- 「auの解約とは?」
- 「解約の注意点や時期はいつ?」
- 「解約は前と後で何をすればいい?」
など、auの解約について様々な疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
auの通常解約と強制解約の違いや流れ、費用、時期、さらには強制解約後の再契約の可否まで、実際に解約する前に知っておきたい情報をわかりやすく解説します。無駄なトラブルを避け、スムーズに解約するための参考にしてください。
auの解約とは
auの解約とは、auの携帯電話やauひかりなどの回線を解約し、利用を停止する手続きのことを指します。解約の種類にはプランの変更や他の通信事業者への乗り換えを自発的に行うものと、au側の判断により強制的に解約させられるものがあります。
解約手続きが完了後au回線は使用できなくなりますが、引継ぎ可能なデータや継続利用可能なサービスも存在するので事前に詳細を確認しておきましょう。

auの解約の種類
auの解約には「通常解約」と「強制解約」の2種類があります。それぞれの解約手続きに関する詳細は以下の通りです。
通常解約:
自ら回線やサービスの解約手続きを行い、契約を終了させることです。解約のタイミングは自由ですが、契約しているプランやサービスによっては手続きがオフライン(またはオンライン)に限定されていることがあります。
強制解約:
回線の不正利用や携帯料金の未納により、契約先の通信事業者の判断で強制的に利用が停止されることです。強制解約された場合「社内ブラックリスト」や「携帯ブラックリスト」に契約者情報が登録され、他の通信事業者でも回線の新規契約ができなくなってしまう恐れがあります。
通常解約の種類
auの通常解約は、以下の3種類の方法から選択して行うことが可能です。
- auショップ(店舗)
- サポートセンター(電話)
- My au(Web)
auショップ(店舗)
auショップ(店舗)は、KDDIまたはその一次代理店が運営するau製品の販売やサポートを行う店舗です。実際に店舗に来店し、担当スタッフに解約の旨を伝えることで解約手続きを行うことが可能になります。事前に予約をすることで、待ち時間なしで手続きを開始することが可能です。
他に解約手続きが可能な店舗としては、auショップの中でもより専門性の高いサービスが受けられる「au Style」、auの格安プランUQ mobileの販売・サポートを行う「UQスポット」などが存在します。
店舗での解約手続きの流れ
店舗でのスマホ回線解約手続きの流れは以下の通りです。
- auの公式サイトよりauショップ/au Styleを検索する
- 近くの店舗に来店予約をする
- 解約手続きに必要なものを準備して予約当日にauショップ/au Styleへ行く
- 担当スタッフの指示に従い解約手続きを進める
- 解約手続きの完了
解約手続きに必要なもの(契約者本人による解約手続きの場合)は以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)の原本
- 解約する端末本体
店舗での解約のみ可能なケース
以下のようなケースではオンラインでの解約が不可能なため、手続きを店舗で直接行う必要があります。
- MNPを利用しない場合
- 法人契約で利用していた場合
- 契約者が未成年の場合
- 代理人による解約手続きを行う場合
- 一部のオプションサービスに加入している場合 ※家族割、セット割など
- 支払い方法が払込票の方
- その他、auが別途定める特例ケース(詳細は公式サイトをご確認ください)

サポートセンター(電話)
サポートセンター(電話)は、au/KDDIのMNP(携帯電話番号ポータビリティ)予約番号受付窓口です。MNP予約番号を取得後、 オペレーターの指示に沿って解約手続きを進めることが可能です。なお、以下サービスの電話での解約を希望する場合は、別途窓口に連絡して手続きを行う必要があります。
- au HOME:KDDIお客さまセンター
- auひかり 電話サービス:KDDIのサポート窓口(契約先のプロバイダ経由でない)
電話での解約手続きの流れ
電話でのスマホ回線解約手続きの流れは以下の通りです。
- サポートセンターに電話して解約の旨を伝える
- オペレーターの指示に沿って必要事項を伝える
- 解約手続きの完了
- 必要なもの:本人確認情報
My au(Web)
My au(Web)は、オンライン上でのauの契約者情報の確認・変更、各種手続きが可能なサービスです。公式サイト・アプリよりログインし、解約手続きを行うことができます。手続きの時間指定がなく事前予約も必要ないため、自身の好きなタイミングで手続きを行うことが可能です。(手続きの時間帯や混雑状況によっては手続き完了が翌日にずれ込む可能性があります。)
My auより解約できる主なサービスは以下になります。
- auの携帯電話回線契約
- au ID
- auかんたん決済
- Pontaパス
- auおうちあんしんサポート
- 各種auのオプションサービス(例:故障紛失サポート)
Webでの解約手続きの流れ
Webでのスマホ回線解約手続きの流れは以下の通りです。
- au IDとパスワードを入力しMy auにログインする
- 「スマートフォン・携帯電話」を選択する
- 「ご契約内容/手続き」を選択する
- 「お問い合わせ/お手続き」を選択する
- 「解約のお手続き」を選択する(MNP予約番号を発行する場合は「MNPご予約」を選択する)
- 指示に沿って必要項目を入力する
- 解約手続きの完了
- 必要なもの:au ID・パスワード、解約する端末本体
auの解約費用
auの解約費用は、原則として一切かかりません。2022年3月31日以降、auでは基本的な場合における解約金(違約金)・MNP転出手数料は撤廃されました。
なお、2024年6月1日以降に新規契約された回線(対象回線)が1年以内に解約された場合、最大990円(税込)の契約解除料がかかる点には注意が必要です。また、解約の申込み時に分割支払金残額がある場合は引き続き支払う必要があります。
auの解約時期
auの解約時期のおすすめは「月末」です。auでは解約する月の月額料金が日割り計算されずに満額請求されるため、できるだけ月末近くに解約する方がお得になります。加えて、MNPによる乗り換えを行う場合、乗り換え先の初月料金が日割り計算でないことを考慮すると、同じく月末での解約がベストタイミングとなります。
解約後の引継ぎ
auの解約後に引継ぎ可能なものとしては、主に以下が挙げられます。
- au ID
- アプリ・データ
- au PAY残高・Pontaポイント
- キャリアメール

au ID
au IDは、au解約後も引き続き利用可能です。ただし、au IDを電話番号で設定している場合、解約後に自動的に「au電話番号+_(半角アンダーバー)+解約年月日(西暦8桁)」に変更されます。解約後も同じau IDを利用したい場合は、解約前にau IDを変更しておく必要があります。au IDの変更方法は以下の通りです。
- au ID会員サイトにログインする
- 「au ID設定」を選択する
- au IDをメールアドレスに変更する
アプリ・データ
アプリ・データの引継ぎ方法は、解約する端末と引き継ぎ先の機種によって異なります。組み合わせごとの移行方法は以下の通りです。
iPhoneからiPhone:
- クイックスタート(データ直接転送)
- iCloudでデータ移行
- データお預かりアプリでのデータ移行(Pontaパス会員(548円/月)は、アドレス帳、画像、動画など、50GBまで利用可能。)
AndroidからAndroid:
- データお引っ越しアプリでのデータ移行(au IDを持っていれば誰でも無料利用可能。auサーバー容量は、アドレス帳、画像、動画を合わせて50GBまで。)
- データお預かりアプリでのデータ移行
iPhoneからAndroid(AndroidからiPhone):
- データお引っ越しアプリでのデータ移行
- データお預かりアプリでのデータ移行
au PAY残高・Pontaポイント
au PAY残高やPontaポイント(au PAY マーケット限定)は、解約後も引継ぎ利用可能です。(auかんたん決済も同様)移行先のスマホでau PAYアプリをダウンロードして、au ID/パスワードでログインするだけで完了します。Pontaポイントは、最終利用日から1年後の同日までの有効期限となります。
なお、au IDを削除してしまった場合は利用できなくなりますので、あらかじめご注意ください。
キャリアメール
キャリアメール(@au.com/@ezweb.ne.jp)は、「auメール持ち運びサービス」を利用することで解約後も継続して使用することが可能です。他の通信事業者への移行後も、メールの送受信、迷惑メールフィルターなどの機能を利用することができます。サービスの提供条件は以下の通りです。
- au解約後31日以内にサービスに申し込む
- au回線契約に基づき発行されたau IDを持っている
- 利用料金:月額330円/1メールアドレス
- 支払い方法:auかんたん決済
返却物に関して
auを解約しても、SIMカードや端末の返却は基本的に不要です。自身の判断で処分してしまってかまいません。auでは端末の無料回収サービスを行っているので、必要な場合はそちらを利用されることをおすすめします。
なお、au フェムトセル/レピータは、返却しない場合違約金がかかる場合があるので注意が必要です。
auの強制解約
auでは、携帯料金の未払いが続くなどの原因によって、au側の判断によりサービスを強制解約される場合があります。強制解約されるとスマホの回線が停止されたり、au提供のサービスを受けられなくなったりします。
その他、契約時の虚偽申告などの契約違反が発覚した場合や「携帯電話不正防止法違反」に抵触した場合、契約者と長期間連絡が途絶えてしまった場合なども強制解約の原因となるので注意が必要です。

強制解約の流れ
料金滞納による強制解約の主な流れは以下の通りです。
滞納後1~2週間:督促状
au/KDDIから振込用紙、「督促状」または「利用停止予告」が送付されます。滞納料金の支払い期限は、アナウンスがあってから約1週間です。
滞納後約20日:利用停止
期日までの支払いが確認できなかった場合、翌日以降auの携帯回線を含むau提供のサービスが順次が利用停止されます。停止期間中もプラン料金は発生しますが、その間に支払いを完了すれば回線は復旧します。
滞納後約2カ月:強制解約
利用停止後も未払いの場合、「契約解除予告」が通知されます。そこに記載されている最終期限までに料金を支払わなかった場合、強制解約となります。
auのブラックリスト
auを強制解約されると、契約者の情報がブラックリストに記載されてしまいます。ブラックリストに登録されると、スマホ回線の再契約や新規契約が難しくなってしまいます。ブラックリストの種類は、大きく分けて以下の3つです。
自社ブラックリスト:
auが自社で保有するブラックリスト。au回線の再契約が難しくなる。
携帯ブラックリスト:
キャリア間で共有されるブラックリスト。不払者情報の共有により、TCA/TELESA加盟の通信事業者での新規契約が難しくなる。
金融ブラックリスト:
信用情報機関が保有するブラックリスト。返済遅延や債務整理などの金融事故情報が記録され、新規ローン契約・割賦契約が難しくなる。
強制解約後の再契約
携帯料金の滞納によりauを強制解約された後でも、未払い分を清算することで再契約可能になるケースもあります。ただし、auでの再契約の際に同じ電話番号・メールアドレスを再取得することはできません。(既存のSIMカードの再利用もできません。)
また、未払い分を清算したとしても不払者情報が共有されているため、早急な回線の新規契約はできない可能性があります。信用情報の回復には、一般的に5年ほどの期間が必要だとされています。強制解約後すぐにスマホが必要な場合は、TCA/TELESA加盟外のMVNOでの新規契約かプリペイド式スマホやレンタルスマホの利用がおすすめです。