- 「レンタル携帯に身分証は不要?」
- 「レンタル携帯の身分証ってどれ?」
- 「身分証のみのレンタル携帯はどこ?」
など、レンタル携帯の身分証について様々な疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
レンタル携帯の契約では提出書類の種類が法律で定められており、レンタル携帯サービスを提供している会社ごとに変わることはありません。免許証がないと諦めている方は、身分証の種類を知ることでレンタル携帯を利用できることもあります。
そこでレンタル携帯身分証についてどのようになっているのか、わかりやすく解説記事にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
携帯をレンタルするなら身分証は必須
携帯をレンタルするには、身分証がないと借りることはできません。「携帯電話不正利用防止法」という法律で定められているからです。
「携帯電話不正利用防止法」は、名義が明らかでない携帯電話が振り込め詐欺などの犯罪に利用されていた問題を受けて施行されました。携帯電話の不正譲渡や貸与などを防止することなどを目的としています。
携帯レンタル業者を含む携帯電話事業者に対して、法律で契約者への身分証を用いた本人確認を義務付けています。契約者が実際に携帯電話を利用できる状態にする前に、本人確認を完了させなければなりません。そのため、レンタル携帯は身分証がないと借りることができないのです。
本人確認で使える身分証の一覧
携帯をレンタルする際の本人確認に使える身分証の例は下記のとおりです。
- 運転免許証(国際免許証不可)
- 日本国旅券(パスポート)
- 写真付き住民基本台帳カード
- 小型船舶免許証
- 宅地建物取引主任者証などの資格免許
- 官公庁が職員に対して発行した写真付きの身分証明書
- 海技免状や電気工事士免状
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障がい者福祉手帳
- 国民健康保険被保険者証
- 健康保険被保険者証
- 国民年金証書(国民年金手帳)
- 厚生年金保険年金証書
- 共済組合員証
- 船員保険年金証書や共済年金証書
- 特定疾患医療受給証
- 特定疾患医療登録者証
以上のような身分証の中から、1点の提出でいいものと2点以上提出が必要なものに分かれます。レンタル業者によっては、有効期限の記載のないものは発行日より3カ月以内のものに限られたり、書類に変更箇所がある場合は明記する必要があるので確認しましょう。
提出が1点でもいい身分証
官公庁から発行・発給された書類で契約者の氏名・住所・生年月日の記載があり、顔写真があるものは1点の提出でいいとされています。
ただし、パスポートに住所の記載がない場合は、補助書類を使って住所を確認する必要があります。1点の提出で認められる身分証は以下の通りです。
- マイナンバーカード
- 運転免許証(国際免許証は不可)
- 日本国旅券(パスポート)※住所が記載されているもの
- 写真付き住民基本台帳カード
- 小型船舶免許証
- 宅地建物取引主任者証などの資格免許
- 官公庁が職員に対して発行した写真付きの身分証明書
- 海技免状や電気工事士免状
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障がい者福祉手帳 など
提出が2点以上必要な身分証
健康保険証など顔写真の無いものは2点以上提出するか、補助書類として公共料金の領収書・請求書の提出が必要です。公共料金とは電気・ガス・水道・NHK受信料のことを指し、領収書や請求書はコピーでも認められます。
また、住民票記載事項証明書の原本や官公庁発行の印刷物でも補助書類として利用できます。2点以上の提出が必要な身分証は以下の通りです。
- 国民健康保険被保険者証
- 健康保険被保険者証
- 国民年金証書(国民年金手帳)
- 厚生年金保険年金証書
- 共済組合員証
- 船員保険年金証書や共済年金証書
- 共済組合員証
- 船員保険年金証書や共済年金証書
- 特定疾患医療受給証
- 特定疾患医療登録者証 など
非対面での申込みでも身分証は必要
非対面での申し込みの場合も、身分証の提出がないとレンタルはできません。身分証による本人確認は、非対面でも法律が適用されるからです。
非対面の場合の提出方法は、身分証のコピーを郵送するか、FAXやメールなどで送信します。レンタルした携帯を配送してもらう際も、基本的には本人確認書類に記載の住所へ配送されます。他の住所には配送できません。
配送先住所を変更したい場合は、先に本人確認書類の住所変更を行ってから申込む必要があります。
身分証不要のレンタル携帯業者はない?
身分証が不要で携帯を借りられるレンタル業者はありません。身分証を用いて本人確認をしないと違法行為になるからです。
本人確認をせずに営業していると、業務停止になるおそれがあります。業務停止はレンタル業者にとっても経営するうえで避けたいことです。そのため、身分証不要でレンタルできる業者は無いと言えます。
もしも、身分証不要でレンタルできる業者があったとしても、いつ業務停止になるかわかりません。レンタルした携帯電話が急に使用できなくなったり、高額な料金を請求されることも考えられます。利用者にも大きなデメリットとなるため、利用は避けた方がいいでしょう。
携帯をレンタルしたいけど身分証がない場合
本人確認で使える身分証が何もない場合は、まずは市区町村の役所で住民票の写しを発行しましょう。ほかの身分証を発行する際に、住民票の写しが使える可能性があるためです。
国民年金被保険者の資格の確認や、国民健康保険の確認などに使える場合があります。
住民票の写しを発行してもらうために必要な書類一覧
住民票の写しを発行してもらうためにも必要な書類があります。
使用できる書類は以下の通りです。
1~7の中から1点、8~12の中からそれぞれ1点ずつ用意する必要があります。
- 写真付きの学生証
- 写真付きの生徒手帳
- 勤務先で発行された写真付きの身分証
- 国や地方公共団体の機関で発行された写真付きの資格証明書
- 公の機関で発行された写真付きの資格証明書
- 公の機関または公益法人で発行された資格者証・登録証・会員証
- 運転経歴証
- クレジットカード
- 銀行の預金通帳
- 診察券
- 定期券
- 銀行のキャッシュカード
必要書類は市区町村によって異なる場合があります。また、書類の有効期限が過ぎていると認めてもらえない可能性があります。事前に確認した方がいいでしょう。
書類が全くない場合は窓口で相談
住民票の写しの発行に必要な書類がひとつもない場合は、役所の窓口で相談しましょう。
ほかに利用できる書類が見つかる可能性があるためです。
また、書類が無くても役所の判断で特例として発行してもらえるケースもあります。役所は日常生活や困りごとなど、さまざまな相談に無料で応じてくれるため、担当者も親身になって対応してくれるはずです。あきらめずにまずは相談してみましょう。
身分証さえあれば携帯がレンタルできる業者
携帯をレンタルするには身分証が必須ですが、身分証さえあれば借りられる業者は複数あります。手軽に利用しやすいのは以下の4つです。
- スマスタ
- エクスモバイル
- レクモバ
- モバイルレンタ
ただし、身分証に虚偽があったり、契約者以外の利用をしてはいけません。それぞれの業者でも利用規約に本人確認について記載されています。不正のないよう、正しく利用しましょう。
スマスタ
スマスタはシンプルでカスタマイズ自由な携帯レンタルサービスを提供している「総務大臣認定の電気通信事業者」です。
ご契約は身分証だけあれば、他社の携帯ブラック(過去の未払い・滞納)も審査なしで利用できます。また、お支払いはコンビニ決済が選べ、銀行口座やクレジットカードも不要です。
エクスモバイル
エクスモバイルはiPhone・androidの既存機種から新しい機種まで幅広くレンタルが可能で、au・ドコモ・ソフトバンク各社の様々な端末を選ぶことができます。郵送やバイク便、空港での受け渡しも可能となっています。
レクモバ
レクモバは、短期・長期のプランがあります。支払い方法は銀行振込かクレジットカード決済から選べるため、クレジットカードが無い方は銀行振込で支払いができます。
モバイルレンタ
モバイルレンタでは、料金の前払い・後払いを選べます。支払い方法は対面の受け取りでは現金、配送の場合は銀行振込です。対面で受け取りができる場合は、銀行口座が無くても現金で支払いができます。
ただし、最低3ヶ月利用する必要があります。
通話はできないがプリペイドSIMは身分証不要で使える
どうしても身分証不要で携帯電話を利用したい場合は、プリペイドSIMを使う方法があります。プリペイドSIMの利用には本人確認の必要がないためです。
プリペイドSIMはデータ通信のみで音声通話はできません。音声通話機能がないSIMは携帯電話不正利用防止法で規制されていません。そのため、身分証不要で利用ができるのです。
身分証不要で使えるプリペイドSIM
身分証不要で使えるプリペイドSIMの中から、比較的安い格安SIMは以下の3つです。
【JAPAN PREPAID SIM】
オンラインショップやAmazon、楽天でも購入でき、有効期間は6ヶ月で10GB から利用できます。
【b-mobile(ビーモバイル) 】
オンラインショップまたは家電量販店で購入でき、有効期間は1ヶ月(30日)で10GBから利用できます。
【IIJmioプリペイドパック】
コンビニまたは家電量販店で購入でき、有効期間は3ヶ月で2GB から利用できます。
プリペイドSIMとは?
プリペイドSIMとは、コンビニやネットショップで販売されている前払い式のSIMのことです。キャリアやレンタル業者などと契約せずに使えるため、必要なときに購入していつでもすぐに通信回線を利用できます。
プリペイドSIMのメリットは、身分証が不要で契約期間がなく、契約事務手数料もかかりません。ただし、デメリットとして電話番号は付与されないため通話はできません。
また、長期での利用が想定されていないため、通常のSIMよりも料金が高めに設定されています。データ容量を使い切ったらチャージするか、新たにプリペイドSIMを購入する必要があります。
中には音声通話ができるプリペイドSIMもありますが、身分証を使用した本人確認が必要になります。携帯で音声通話をするには身分証が必要不可欠であるといえるでしょう。